【ニュース】世界の現金強奪事件の最高額は!?経緯や事件後を解説!

<出典:O-DAN>

日本テレビ『ザ!世界仰天ニュース』でも取り上げられた現金強奪事件

日本で起きた現金強奪事件といえば、数々のドキュメンタリー番組やドラマ・漫画などでも取り上げられている「3億円事件」が真っ先に思い浮かびますね。

しかし世界に目を広げると、被害額でいえば桁違いの現金強奪事件がありました。

今回は、世界の現金強奪事件についてご紹介いたします。

目次

【被害額80億円】中央銀行金庫破り事件(ブラジル)

<出典:O-DAN>

いきなりですが3億円事件を大幅に超える、被害額80億円を記録した「ブラジル中央銀行金庫破り事件をご紹介します。

歴史に残る現金強奪事件として、映画化されて話題を呼んだ事件です。

事件が起きたのは2005年8月、ブラジルの都市フォルタレザでした。

ブラジル中央銀行のフォルタレザ支店は厳重なセキュリティで有名で、強奪するのは一筋縄ではいかない中、犯人グループが考え出したのはトンネルを掘る作戦でした。

そのトンネルを掘る作戦とは、銀行から80mほど離れた造園会社の看板を掲げる民家から、銀行の金庫室の下までトンネルを掘り現金を強奪するという、極めて大胆な作戦です。

犯人グループの中にはトンネル掘りの専門家銀行の警備員などもいて、大胆でありながらも緻密に計画立てられた作戦であったことがうかがえます。

そして、犯人グループはなんと3ヶ月もの間トンネルを掘り続け、銀行職員や警備員には気づかれることなく、金庫までのトンネルを作り上げました。

結果、この時点では誰ひとり死傷者等を出すことなく、約1億6,000万レアル(日本円レートで約80億円)もの、とてつもない大金を盗み出すのです。

銀行が強盗に気付いたころには、時すでに遅く、犯人たちは現場を逃げた後でした。

しかし犯人グループで仲間割れが生じ、仲間のひとりが通報したことにより、逮捕にいたりました。

プロのトンネル掘りや警備員などにより構成された犯人グループは36人にものぼり、

うち26人が逮捕されることになりました。

犯人グループの中には、仲間割れによる誘拐や殺人の被害者になった者もいたそうです。

盗まれた現金は全額回収できたわけではなく、被害額80億円のうち25億円程度の回収額にとどまりました。

いまだに逮捕を逃れ続けている者もおり、世紀の未解決事件として歴史に刻まれています。

【被害額78億円】郵便局強盗事件(スイス)

<出典:O-DAN>

続いて「世紀の郵便局強盗」といわれている、スイスの現金強奪事件です。

事件は1997年9月1日、スイスのチューリヒにあるフラウミュンスター郵便局で起こりました。

驚くべきはその犯行手法で、犯人グループはなんとおもちゃのピストルを使って、誰ひとり死傷者を出すことなく、現金5,300万フラン(日本円レートで約78億円)を盗み出しました。

実行犯は5人おり、たったの数分の間に行われた犯行でした。

この事件も、前述した「ブラジル中央銀行金庫破り事件」と同様に、歴史的な強盗事件として映画化されています。

郵便局から5,300万フランもの多額の現金が持ち出されたにも関わらず、事件発生当初の捜査は難航を極めました。

スイス国内に限らず、各国メディアが事件を報道し、一部からは犯人を称賛する声が上がったり、事件に便乗した広告を出稿する企業もいるほど、世界に衝撃を与えました。

広告についてはなんと、日本の自動車メーカーである『マツダ』が、次のような広告を出しました、

マツダ広告の例

郵便局強盗さま。マツダE2000なら現金7,000万フランを収容可能な十分な荷物スペースがございます。

ずいぶん不謹慎な内容で、現代ならコンプライアンスに反するとも思いますが、当時は皮肉も含めたヨーロピアンジョーク(?)として、インパクトある広告として話題となりました。

事件はというと、発生から10日ほど経過した頃、事件現場に残された犯人の指紋や乗り捨てられた車などが証拠となり、スイス警察は実行犯の3人をはじめ、犯行グループ計18人を逮捕するに至りました。

犯人たちには4年9カ月〜5年6カ月の懲役刑が言い渡され、また最年少だった19歳の少年には矯正施設での不定期刑が科されました。

盗まれた現金5,300万フランのうち、2,700万フランは未回収とのことで、こちらも歴史に名を残す事件として語り継がれています。

まとめ

今回は、世界に衝撃を与えた歴史的な現金強奪事件をご紹介しました。

実は日本国内でも、3億円事件を超す被害額を出した現金強奪事件は複数発生しております。

以下の別記事で、日本の現金強奪事件もご紹介しています!

いずれにしても、物騒な事件がない平和な世の中が訪れることを祈りたいものです。

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